「自己紹介をしてください」と言われて、困ったことはありませんか?準備をしていない状態だと、
- 何を話していいのかわからない
- 退屈だと思われそう
- 第一印象が悪くなるかもしれないと不安になる
こんなことを思うかもしれません。
私もSES(お客様にエンジニアを派遣する会社)に所属しているエンジニアという仕事柄、出向先の会社と面談をすることがあります。もちろん自己紹介をしてくださいと言われるのですが、いつも名前と所属会社、得意な技術位しか話せませんでした。
そのくらいでも仕事は取れているのですが、よりよい自己紹介ができるようになりたいなぁと思っていたところでたまたま見つけたのが驚くほど仕事が取れる!自己紹介のつくり方です。
Kindleで一日限りの半額セールということでメールが来たので、その際に購入しました。
あまり期待せずに読んだのですが、実際に良い自己紹介を作るステップが書いてあり、予想以上に実践的な本だったので紹介をするためにこの記事を書いてみました。
著者紹介
驚くほど仕事が取れる!自己紹介のつくり方の著者は鈴木ケンジ。出版社の社長とマーケティング会社のCEOという二足のわらじを履いている人です。
自身のマーケターや起業家としての経験を生かして、10冊ほどの書籍を出版しています。ただ、その多くはKindleだけの電子出版で、流通に乗せた紙の書籍はこの本が始めてみたいです。
驚くほど仕事が取れる!自己紹介のつくり方以外の書籍はKindle unlimited対象なので、もしこの本が気に入ったのならKindle unlimitedに加入して一通り読んでみるのもいいかもしれません。
本書の概要
驚くほど仕事が取れる!自己紹介のつくり方というタイトルの通り、基本的には自己紹介の本です。特に、交流会での挨拶(持ち時間1分ほどが前提)を意識し、そこから仕事につなげるための方法にも文章を割いています。
私がこの本を良いと思った理由は、良い自己紹介の作り方を手順を踏んで説明しているからです。各章の最後に「章末ワーク」と第して自己紹介作成の方法が書いてあり、本文を参考にこのワークをこなすと自己紹介ができるようになっています。
私も「章末ワーク」を実践して自己紹介を作ってみました。後で私の行ったワークをシェアします。ただ、実践してわかったのですが本書を読めば簡単に自己紹介ができるというものでもありません。私の場合5時間ほどかかりました。
後半は「驚くほど仕事が取れる!」の部分が強くなり、自己紹介よりは会話の仕方などに内容が割かれています。自己紹介から話をつなげて、以下に仕事に結びつけるかという内容です。
自己紹介だけを求める人には、後半はあまり役に立たないかもしれません。もちろん仕事につながる会話方法を解説しているので役に立たないわけではないですが、一冊の本にまとめるべきだったのかは疑問です。
この本を読んでほしい人
自己紹介の本なので、この本を読んでほしい人は「良い自己紹介を作りたい人」ということになります。ただ、その中でも特に以下のようなことを求める人にマッチします。
- 営業のツールとして自己紹介を利用したい人
- 自己紹介を仕事につなげる手法を知りたい人
- 自分の名前と所属会社をいったあと、すぐに自社商品の紹介に入ってしまう人
「驚くほど仕事が取れる!」というタイトルの通り、仕事につなげるということを意識した内容です。もちろん学校やサークルなど仕事とは関係ないシーンでも応用できると思いますが、仕事以外を重視するならよりマッチした書籍があると思います。
章末ワークを実践してみた
概要に書いたとおり、驚くほど仕事が取れる!自己紹介のつくり方には「章末ワーク」という自己紹介作成の実践方法があります。
良い自己紹介を作成したかったので、この課題に取り組んでみました。正直私の能力だとそこまで大したものはできなかったのですが、それでも多少は改善していると思います。
章末ワークを完了するまでに、だいたい5時間位かかりました。本書を読めば簡単に自己紹介ができるようになるというものではなく、それなりの労力はかかります。
棚卸し曼荼羅ワークシートを作成する
1章の章末ワークです。
最初に自分自身を見直すための「棚卸し曼荼羅ワークシート」なるものを作成します。これは、8つの項目に対して8つの内容を書き出して言語化、整理するために行うものです。私はスプレッドシートに書き出しました。
思ったよりも考え込んでしまい、多分2時間位かかったと思います。
実際に自己紹介を作成する
2章の章末ワークです。2章の話をもとに自己紹介を作成していきます。
ワークの内容は自己紹介を300文字程度にまとめることがゴールです。ただ、私の場合もう少し自己紹介に時間を使える相手先企業との面談が前提になるため、700文字から800文字の自己紹介を作ることにしました。
ワークの内容をもとに色々書き出したのが以下のドキュメントです。メモ書きなのであんまりまとまっていませんが、私の思考の流れがこれを読むとわかるはず。
こちらは3時間位かかりました。本を読み返したり、思考を整理したりでやはり時間がかかってしまいました。
完成した自己紹介
章末ワークの結果作成した自己紹介です。上のドキュメントにも書いてありますが、こちらにも記載しておきます。これでだいたい650文字くらいです。
Webアプリエンジニアの土谷俊介と申します。15年以上のブランクから復帰したという変わった経歴のエンジニアです。サーバサイドJavaを中心にインフラからバックエンド、フロントエンドまでを経験してきました。
現在は金融大手にてドメイン駆動設計での設計とReactおよびGoを使った開発を行っています。React、Goともに全員ほぼ未経験からの開発になっているのですが、私は少しだけReactの経験があるので自然とテックリード的な役割をこなすようになりました。
先程申し上げたとおり、私には長期間のブランクがあります。原因不明の体調不良で、15年ほどほぼ引きこもりに近い状態になっていました。しかし、2018年末にようやく原因がLOH症候群であると判明して、治療を開始。1年ちょっとのリハビリでなんとか現役のエンジニアに復帰することができました。
もともと何かを作るのが好きでエンジニアをやっていたのですが、ブランク後は更に何か動くものを作りたいという欲求が高まったように感じます。
小さなプロジェクトの経験が多く、一人で多くのことを担当せざるを得なかったこともありインフラ、バックエンド、フロントエンドすべてに対応できます。私一人を使っていただければ、それぞれ専任の要員をアサインする必要がなく、人材調達コストを下げることが可能です。
ぜひとも私を採用してください。金額分以上の仕事をお約束します。仮に採用に至らなかったとしても、珍しい経歴を持つけど便利な技術者がいることを覚えておいていただけたらと思います。
ブログに転載する際に読み直しましたが、あんまり出来が良くない・・・。本書によると自己紹介もブラッシュアップしていく必要があるので、今後もう少し改善したいところです。
本来の章末ワークだと、これを更に300文字前後にまで削ることになります。
まとめ:自己紹介を良いものにして仕事につなげよう
驚くほど仕事が取れる!自己紹介のつくり方は自己紹介の本です。特に仕事につなげることを意識した内容となっています。
自己紹介作成の手順も書かれているので、良い自己紹介を作るためのツールとして利用できます。
おそらく本書の手順通り自己紹介を作ると時間がかかりますが、一度作れば使い回しも効くはずなので初対面の人と話す機会がある人にとっては無駄にならないでしょう。
良い自己紹介を作成したい、自己紹介を仕事につなげたい方にとっては読んで損はない書籍です。
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